[コメント] ハチミツとクローバー(2006/日)
キャラクターの造形が非常によかった。一本の瑞々しい青春映画として秀作です。
5人の主要登場人物がみんな何かに恋しているわけですけど、
好きな人が出来た時の浮き立つような高揚感。
失恋した時の、心に穴が開いたような喪失感。
そうだったとしても、その人がハッピーだったらこっちもハッピーになれる不思議な感覚。
そういう諸々の感覚を出演者(及び製作者)がうまく表現していました。
特に浮世離れした、芸術家然とした雰囲気を漂わせる森田(伊勢谷友介)とはぐみ(蒼井優)の存在感が抜群。
それと、美術系学生の日常と旅立ち(自分の美意識≠商売。己を通すこと&妥協の着地点の探り方)を扱ったことが目を引きました。
本編以外では相変わらず菅野よう子の音楽は切れ味がよかったです。
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