アメコミファンタジーを更に茶化したような前半と、激辛韓国映画ばりにどぎつい後半のギャップが凄い。

この映画が云わんとしていること、復讐の連鎖を断ち切る、ということに、私自身は賛成の立場であるし、そういった大事なことを、敢えてこのようなフザけた物語の中にはめ込むことに、意味や意図が見出せないことは無いのだが・・・。

それでもやはり、セシリア・チャン演じる魅力的な女捜査官が、ただ殺されるためだけに用意されたキャラクターであった、ということへの抵抗は、消すことが出来ない。

ワイ・カーファイの、まるでラース・フォン・トリアーが如き強引さ。激しい嫌悪感を抱いた方が、多分多く居られるだろう。