1956年にマイケル・アンダーソン監督によって作られた『八十日間世界一周』のリメイクである。

かつてのあの映画は1872年にさかのぼり、当時汽車も飛行機もない時代に夢のような賭けをした紳士（デヴィッド・ニーブン）のお話でしたね。

でも今回は言うまでもなくジャッキー・チェンの映画であって、背景も設定も違いますが、それでも1956年に作られたあの映画を再現していますね。

当時はまだカラー映画が普及しつつある頃だったようですが、なんとこの『八十日間世界一周』はアカデミー賞を受賞してしまいました。この年のアカデミー賞のノミネート作品には『ジャイアンツ』、『王様と私』、『十戒』と歴史に残る大作がいずれも並んでいますので、その中でこの映画が受賞したというのは、今も当時も意外でしたね。

今回の『８０デイズ』は、私としてはダリアさんと同意見です。

ジャッキー映画ですから何をやってもOKですし、どんな矛盾も許されると思っていますが、そんな中にサモ・ハンとかが出てくることで、もう感激です。

ジャッキーとサモ・ハンが並ぶシーンはいつ以来なんでしょうか。『炎の大捜査線』以来とかでしょうかね？わかりませんが、とにかく香港映画を支えてきた巨匠ですから、チョイ役でも何でも、並んでいるだけで宝ですね。