憎らしい女ほど可愛く、愛されないのを知ってても忘れられず、憎まれても憎めない。

フィリップが悪女(どーしよーもない女)に翻弄される様が充分に描かれている。始終そっけなかったミルドレッドが中盤以降でフィリップに復縁を迫ってゆく様は、人生と男女の皮肉を顕して余りある｡中盤以降のミルドレッドに対するフィリップの感情表現も見事。…だと、私は思います。