コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] HOKUSAI(2020/日)

基本的には主演2人も周囲の人々にも好印象なのだが、主演2人の「時間」が感じられなかったのが残念。☆3.6点。
死ぬまでシネマ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







NHK大河2025「べらぼう 〜蔦重栄華乃夢噺」決定記念観賞(主人公=蔦屋重三郎/横浜流星)。本作でその蔦重役の阿部 寛が、本作の特番で「写楽のはあっても… 北斎の邦画は無いんです」と断言しているのにオロロ。阿部ちゃん緒形 拳主演の『北斎漫画』(81年/新藤兼人監督)知らんのですか!(特番制作側の編集でこうなった可能性あり)

さて最後、「男浪図・女浪図」を新旧2人の北斎が<競作>するのは絵面としては面白いのだが、北斎には時の流れによる変化や成長は無かったのか、という話になってしまう。柳楽優弥田中 泯も役者(人間)としては魅力的でその場その場の演技は見事なのだが、変化が感じられない。久し振りに北斎と対面した蔦屋(阿部)の「ほぅ…、いい顔になったなぁ」という台詞で、俺は「そうかぁ?」とズッコケてしまった。(あそこはメイクでもヤツレさせて眼をギョロつかせるべきだった)

娘のお栄役が美人なのに今一つ前に出てこないな、と思ったらなんと脚本の河原れんだった。観察者として引いてしまったのかも知れないけど、人生の同伴者にして同じ浮世絵師であった彼女がぶつかってこないと、北斎の伝記にならないんじゃないの?

(評価:★3)

投票

このコメントを気に入った人達 (0 人)投票はまだありません

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。