長年の懸案だったこの作品を、東日本大震災を経た今年(2012年)になって、漸く観る事が出来た。

ただこの種のドキュメンタリー映画全般に言える事だけれど、少しでも良いので自分から興味を持って資料にあたったりしてから観賞に臨んだ方がいいかも知れない。誰かに無理矢理見せられても何も感じる事は出来ないだろう。

映画自体は比較的冷静な語り口である。しかし、日本人は'11年に東日本大震災を経験するに至ったが、それを上回る死傷者を出した90年前の大震災で、余震に怯え乍らその災害の最中に、日本人が何をしたのかを知る事は非常にショッキングだ。