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[コメント] 海月姫(2014/日)

最後のIt'sショータイムへの必然性は、如何にお気楽ムービーとしてももう少し説得力を持たせて欲しかった。☆3.3点。
死ぬまでシネマ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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この映画、2014年だと言うが内容は完全に1980年代の脳味噌で停止している。そこがオタクと言われたらそれ迄だが。

一番の問題点はCommentに書いたが、次に問題なのは菅田将暉長谷川博己兄弟。物語は「女装イケメンがオタク娘にまさかの恋心?中年童貞の兄も巻き込んでまさかの三角関係?」との事(byカルヤさんreview)で、実際こちらもそれを期待して視ていたのに全く話が膨らまなかった。二人とも内的葛藤が少な過ぎ、物語の中で位置すべきポジションに立ててない。

特に菅田将暉は、葛藤もさりながらハッチャけ方も全然足りない。最後のショーではもっとやれた筈だし、その前の女装描写でも激しく主人公を揺さぶれた筈だ。思うに、彼の演技プランは硬過ぎたと思う。映画を暗くしてしまった。政治家の家の中で女装にしか逃げ口がなかった(でも強がっている)彼が、天水館の尼〜ず達(主人公だけでない所が重要!)に触れる事で自分の限界を突破していく、という彼自身のサクセスストーリーに出来た筈なのだ。

時間的に尼〜ずに掛けられないのは承知の助だが、その短い時間にそれぞれのオタクマシンガンをもっともっと撃ち込み叩き込むべきだった(聴き取れない位)。ジジ様なんて「枯れ専」道が全然解らなかったゾ。各ジャンル専従スタッフをつけてそこだけに全身全霊を懸ければ、映画は絶対輝いたと思う。(兎も角このワシにクレジット迄、篠原ともえ池脇千鶴と気づかせなかった勿体無さ振りは評価せねばなるまい〜)

(評価:★3)

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