コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] チャイルド44 森に消えた子供たち(2015/米)

こんな社会は嫌だ。皆がそう肝に銘じねばとつくづく思う。そして意外に豪華な俳優陣に吃驚。こんな所で『特捜部Q』の2人に再会かよ。☆3.9点。
死ぬまでシネマ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







主人公レオの本職は公安で、反体制の容疑者を容赦無く取締ってゆく。そこに同僚の子供も含めた連続殺人が絡まる事で、主人公の人生が激変してゆくのだが、その辺りが上手く整理して提示出来ていない。主人公は任を解かれ地方に左遷されるのだが、その先でも同様の連続殺人が起きている事が判明する。そこで同一犯を疑うのだが、そのご都合主義には強い違和感を感じた。詰まりコレは「リンカーンが吸血鬼と闘う」とか「大杉栄が犯罪捜査を行なう」といった、歴史を舞台にしたエンターテイメントという事なのか。

原作未読だが「このミス」という辺りからは矢張り娯楽色が強そうだ。続編の粗筋を読んでも更に歴史を逸脱してゆく感がある(未読で申し訳ないが)。その点からすると本作(映画)が不評だったのも逆に頷ける。突発的なトム=ハーディ爆発以外は娯楽性は薄く、寧ろソ連という全体主義の閉鎖性が全てを縛り上げている映画だからだ。

(評価:★4)

投票

このコメントを気に入った人達 (0 人)投票はまだありません

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。