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[コメント] 守護天使(2009/日)

前作に期待して観たのが悪印象に作用した事は認めるが、では前作を知らずに観れば☆3点に到達出来たかと言えば、到底そうは思えない。★2.5点。
死ぬまでシネマ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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俳優と撮影スタッフは悪くなさそうだが、脚本と演出が酷い。特に脚本が酷い。

冗長な展開自体が問題だが、ご都合主義の連発と「種明かしカタルシス」のない結末がその居心地の悪さを百倍化させている。設定は明らかに異常であり、出てくる登場人物も「普通でない者」が殆どである。その「異常さ」をどう観客に「心地よく」「納得させるか」がこのシノプシスを脚本化する醍醐味だと思うのだが、橋本裕志がそれを自覚し乍らこの結果だったとしたら、落第だと言わざるを得ない。須賀(カンニング竹山)に佐々木大和(與 真司郎)という都合のいい手下がいる事自体が既にご都合主義なのに、その佐々木の同級生に例の女子高から来た渡辺麻美(波瑠)が居て、しかもその麻美が… となると眉間に皺も寄るというものだ。ご都合主義はタブーなのではない。それをどう料理して観客に「食べて頂く」のか、そこがこのジャンルの醍醐味であり生命線だと言っているのだ。

(評価:★2)

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