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[コメント] スターシップ・トゥルーパーズ3(2008/米)

勿論2作目よりはずっと良いが、1作目の勢いやインパクトには及ばない。
死ぬまでシネマ

バーホーベンの1作目はハインラインの原作を逆手に取って軍国主義をコケおろしたと言われた。しかし実際には、残虐シーンを含めた過剰な演出は、『ロボコップ』と共通して「こいつ…どこまで本気なんだ?」と観客を不安にさせる所があった。詰まり、通常我々観客は映画それぞれの作品に「文法」や「文脈」を読み取り、そのライン上で物語を追ったり解釈したりするのだが、バーホーベンの1作目は過剰な演出故に「文脈」(=落しどころ)を読み取れないのだ。

今回の『』は、『』を踏襲した演出は見られるが、総じて「面白い映画」を作ろうとしてしまっている。さすれば必然的に観客に配慮した「文脈」を作らざるを得なくなり、『』で観られた過激描写の特徴であった「不安」が薄まってしまった。『』『』の脚本家が監督したとの事だが、1作目の成功理由を理解出来ていなかったのではなかろうか?(或いは1作目さえも歪曲しようとしているのか?)

(評価:★3)

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