どうも三谷幸喜は脚本家でなぁ。最近は大河ドラマという脚本家にとって最大の難問も乗り切って、益々俺の中では脚本作家なんだよなあ。それが「映画への愛」を語る映画監督をされてもなぁ。

いや、偏見かも知れないけど。でもラーメン博物館(新横浜)ばりのセット撮影で『マジックアワー』って、ここ、笑う所なのかな？ 大体超ベタな説明口調で「マジックアワー」を佐藤浩市に説明させたシーンが「夕焼け」看板(背景)の前だったってのは、三谷自身がそれに自覚的だって事だよね？ 題名ですよ。考えようによっちゃ観客を完全に舐め腐っている話だけれど、ね、ここ笑う所なのそうじゃないのハッキリして！

よし、未見の『アメリカの夜』('73年)でトリュフォーも「<アメリカの夜>でも何でもないのに"アメリカの夜"」をやってたら、その時は許してやろう。