篠原涼子・西村雅彦・北村一輝・安藤 希と舞台的なクサイ(或いはヘタな)演技の顔ぶれの割に、田舎の風景やいいカンジに地味で元気な子役たちのお蔭で作品は落ち着くところに上手く落ち着いている。

普通の大人向けの話では描かれない部分、普通の子供向けの話では避けてしまう様な、子供の心の機微や残酷さが上手く話の中に取り込まれていて上手いと思った。なんかこんな役が多い杉本哲太が今回も上手く演じ、松田昂大(とクリソツの幼少時代)との親子の場面ではぼくは涙が止まらなかった。お化けの部分(特撮部分)もぼくは別に普通に流して観られた。『三丁目の夕日』のお仕着せなノスタルジーより余程肌になじんだ気がする。