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[コメント] ベルリン、僕らの革命(2004/独=オーストリア)

ぼくは現代の若者の方が恵まれていると思っている。折角の先達が居るのだから、若者は自分たちの方法を見つけ出して欲しい。見つけ出したい。
死ぬまでシネマ

ヤン(池畑慎之介、つまりピーター…)とユール(伊藤和枝小雪)の2人組は見ていて西洋人の気がせず、馴染むのには良かった。ヤンとピーターの行動は完全否定はしたくないが、明らかに外の世界に対しては無力(無意味)なのが痛い。ユールのような女の子が本当にいるのかぼくは知りたい。彼女は非常に男の子っぽい思考をしている。

ハーデンベルグは只の俗物でも良かったが、ああいう設定になって物語としては面白くなった。最後は彼は分かっていたのではないの? ぼくはそういう解釈だったんだけど。ただ、3角関係の終着点といい、前述のユールの人物造形といい、監督の脳内現実(つまり願望、悪くいえば妄想)ばかりが先走って上手く映画になり切っていなかった気がする。

今の先進国の若者は革命を起こす程追い込まれてないと思う。しかし社会悪は存在し、それを糾す声は求められている。新しい時代にあった、新しい方法がある筈だ。ぼくだって人生をリタイアした訳じゃない。それを探し続けていきたい。

(評価:★3)

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