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[コメント] シンドラーのリスト(1993/米)

カラーで撮れば良かったんですよ。それを敢えて白黒にこだわったのは.....
takud-osaka

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 ホロコーストという20世紀最大の狂気を「風景」として刻みたかったのだと思う。ここで私が「風景」といった理由は、この作品が実話だということを協調したいから。信じられないけど、昔こういった「風景」がヨーロッパに本当に存在したのだという事。  そしてみんな触れているが、所々赤色になってたけれど、これはユダヤ人であるスピルバーグの個人的メッセージ。しかしこのメッセージには、「どうせお前ら、いい映画だ、いい映画だって、しばらくは喋っててもどうせ程なく忘れてしまうんだろ」という不信が込められているように思う。この風景をどうか記憶してほしい。だけどきっとそれは大半の人には難しいこと、悲しき事かな。きっと彼はこのジレンマで、敢えて白黒でこの作品を撮ったのではないかな。少なくともカラーよりも白黒は、色が無い分我々に様々な事を想像させ、解釈する努力を強いるものだから。

(評価:★5)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)けにろん[*]

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