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[コメント] アンダー・サスピション(2000/米)

ハックマンの円熟した職人芸テンコ盛りにお腹いっぱい。 ベルッチにももっと見せ場与えてほしい。
ざいあす

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







取り調べ室の密室劇だった「ライアー」とも似通った印象。 こちらも時折事件の再現映像が繰り広げられ、その場に時空を超えて 警察署長のM・フリーマンが立ち会って質問を投げかけるという 凝った趣向。

中盤間延びするものの、舞台劇風の限定空間の中で、飽きさせずに盛り上げる。これがあの駄作「ロスト・イン・スペース」の監督なんだろうか。

G・ハックマンが出色の心理表現で唸らせる。対決するのはM・フリーマンなのだが、本当の対決は妻・M・ベルッチとの間にこそあった。 冒頭から不穏な視線を交わす二人だが、警察の尋問に見せ場が移されてからは二人の心の綾を解き明かす比重が薄れてしまったのが残念。 おかげでラストのどんでん返しと、それに続くせつない余韻が、いまいち唐突で紋切り型に思えてしまった。

夫婦の人間ドラマに絞っていればかなりの感動作にもできたのでは?

それから、M・ベルッチがツバを吐き掛けるシーン。 思わず「あー、もったな。オレにかけてくれ!!」 と思った殿方はオレだけでは無いはず。(*`▽´*)

(評価:★4)

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