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[コメント] ギフト(2000/米)

中途半端なB級カムバックのサム・ライミ。
ざいあす

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







オープニングの、沼アンドうっそうと生えた樹木の映像で、「こりゃイケルかも・・」と期待したが、あとが続かなかった。

今回のサム・ライミさんは、「シンプル・プラン」や「ラブ・オブ・ザ・ゲーム」のシブさは薄れて、ホラーの醍醐味を単純に追求したかのようなB級テイストあふれる演出。 出そうで出ない。と思うと突然出る。 これでんな、やっぱ。 グロい映像は控えめでも、効果音でかく鳴らして突然驚かす。 「死霊の・・・」や「ダークマン」好きな人には良いのかな。

かなり「シックス・センス」ぽいかも。 最後の方で、さすがに頭の悪いオレでもわかっちゃって、隣の妻に「あいつ、○んでるよ!」って小声で自慢げに教えたら激怒されちゃった。 結末は言ってはいけません。

そのオチも不可解ではあるが、とにかく人間ドラマが希薄なのが惜しい。 「シックス・センス」は泣けたけど、これは全然泣けなかった。 死んだ父ちゃんの事はセリフで説明するだけなので、彼女の心の傷に感情移入しづらいし、 南部の閉鎖的な人間関係のドロドロも意外にあっさり。 ケイト・ブランシェットはもっとイジメられなきゃ! 子供とのからみもキアヌ・リーブスとちょっとあるだけ。 そのキアヌ・リーブスも、乱暴者というだけで、心理的裏付けは説明されず、あまり見せ場なし。 唯一、バディ君だけが独壇場。笑いの一歩手前までいくアブなさ。 まあ、この人とケイトさんの演技は楽しめた。

こっちの方が本来のサム・ライミなのかも知れないが、スタンスが中途半端なB級半のホラー。

(評価:★3)

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