[コメント] オール・アバウト・マイ・マザー(1999/仏=スペイン)
いつの間にか母性賛美の人情話に押し切られているかんじ。もっと引いたクールな目線が好きなんですが。
序盤だけ運命のあやとりゲーム風にクールに展開したが、あとは「ガープの世界」のよう。あるいは島倉千代子風「人生いろいろ」。
「トーク・トゥ・ハー」からこっちに来たので、洗練された抽象画のような作風を期待したが、濃いキャラクターと話が転がるおもしろさで押し切ってるかんじ。テクニカルな映画的醍醐味が薄かったのが残念。 この映画はそれでいいのだろうけど、運命の残酷さを見せつけながらも内輪で傷を舐め合ってるようなつまらなさも感じてしまった。
電子楽器を使わないアコースティックでクラシカルな音楽は、本当に新鮮です。
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