[コメント] 真剣勝負(1971/日)
「逆子連れ狼」でしょうか?どうもすっきりしない。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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武蔵シリーズ終盤ともなると、兵法者としての哲学に焦点移るが、話がカタルシス与えてくれるドラマとして成立していないので、なんだかもどかっしい。ストップモーションの時、あれ?故障?とか思ったし。剣で語るべき兵法者の生き様が、妙に多いセリフと間延びした対決で薄められちゃった。
三国連太郎の宍戸が、「おのれーっ!」とか逆上するばかりでちっとも強さを感じさせない。瞑府魔道の子連れ狼なら息子もろとも切り捨てる鬼の剣を見せたはず。だいたい鎖を回す半径が長すぎる。あれでは予測不能な飛び道具としての精度を著しく欠いてしまう。
武蔵の役回りも、テーマに沿ったものとはいえ、子供を盾にする展開は微妙に危うい。
これが内田監督の遺作というのはちょっと寂しい。
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