前作「２」がダイナミックな大活劇だったのに、またダークなトーンに戻ったのは歓迎。しかし、「１」のリアリズム路線よりはエフェクト映像取り入れてるが、小粒な印象。「４」まで通してみても一番影うすいかも。

流刑の惑星という設定なのに、ワルが全然いない。謀略や裏切りのドラマもなく、牧師みたいなイイ人の黒人までいる始末。エイリアンの凄味を引き立たせるにはか弱い人間どもの方がハラハラしていいのだが、そのあたりの設定が中途半端。リプリーも戦いのカリスマが半減して、しかもラストは「２」のキャメロンの「ターミネーター２」オチで終わるし。

このシリーズ、それぞれに監督の色がはっきり出ていておもしろい。フィンチャーもデビュー作なのにしっかり自分の世界を創っていて、ダークさには惹かれたんですが・・。やっぱエイリアンの正体がバレちゃってる以上、見せ方はかなりむずかしいですね。

それにしてもランス、またズタズタで顔だけ出演は可哀想。とか思ってたら最後にフォローしてもらっていたが。