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[コメント] アイ,ロボット(2004/米)

いちおうロボット三原則について語られつつも結局は「ウィル・スミスの映画」ってことで。
ざいあす

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







やっぱりウィル・スミスの映画だった。

巨匠の短編の原作、刑事が追っかける設定でどうしても「ブレードランナー」と比べてしまうのだが、こっちは普通の娯楽映画。主人公は人間臭いキャラだがメチャ強いし暗さがない。別れた妻がいることをほのめかしたり、ロボットを憎むようになった過去も語られるのだが、それがクライマックスに活かされていない。オープニングなんかスティービー・ワンダーの曲にのってシャワーシーンのサービスカットまであるし、母親(いわゆる黒人的ビッグママ)も近くに住んでいてほのぼのしたやりとりまである。デッカードのような孤独な哀切感は皆無。ヒロインとの道ならぬ恋にのめり込むこともなく、どこまでもクリーンなヒーロー。

ストーリーは最後でドンデン返しがあるけど、それじゃ当たり前だろ!ってかんじ。誰も死なずに丸く収まっちゃうし。あれ、2人死んでた。

あとね、音楽がダメ。普通のオーケストラが和音で盛り上げるだけ。泣かせのメロディが無い。てゆかそういう映画じゃないのね。

良かったのは、未来ではレアなコンバースのオールスター。それと「マイノリティ・リポート」のレクサスに対抗したハイテクなアウディ。でも最後はボッコボコ。これでタイアップOKなの?

やっぱSFは「ガタカ」みたいに泣かせて欲しい、と勝手に勘違いする私でした。

(評価:★3)

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