ヒッチコックが『ロープ』として作品化した他、多くの映画やドラマにされた実在の40年代シカゴで起きた「レオポルド＆ロープ事件」をモチーフにリメイク。しかしサンドラが意気込んで作った割にはB級どころか軽くD級レベルのチープさが漂う。本来スマートでスタイリッシュなはずであるキーパーソンの学生二人が異様に鈍そうなのがまず観客を裏切る。この風貌じゃ完全犯罪は出来ない！と確信が芽生えてしまう。ポール・ウォーカーとディカプリオ辺りが演じたならまだしも…。で、サンドラのSEX中毒ってのが彼女のヒロイン像にまるで活かしきれていず、かえって滑稽で爆笑してしまいました。相手役のベン・チャップリンもダニエル・カールmeetせんだみつお風のルックスで前からオーラがなく嫌い。作品をよりスケール小さくするタイプ。この人の出てる『バースデーガール』、『ロストソウルズ』もイマイチぱっとしない作品なので、そろそろ消えていただきたし。サンドラ自体はシェイプしていて、いつもより美人ではある。一番腹立たしいのは都合の良い場所に建ってる「あばら屋」！。あれがあの立地条件であるから後半にガタガタ騒げる。←見ててしらけるけど。…。この監督、実在の事件のモチーフが好きなようでフォン・ビューローの『運命の逆転』も撮っています。