人の愚痴や悩みを聞いてなぐさめたり励ましたりするのは得意なくせに、自分の悩みやプレッシャーは誰にも語れず教会でひとり懺悔しては泣くヒロイン。強いんだか弱いんだかどうも推測しかねるそんな彼女を愛しく思うにつけ、あのスカした恋人がどうにもこうにも気にくわなくてイライラしてくる。

金を持っているということ以外、いったいあの男のどこに魅力があるというのだ？　窓ガラスを割った相手が判明するやいなや「あれは○○ドルもする特注品なんだぞ！」と叫ぶような男だぞ？　

スケートのプロ（？）やコメディアンを目指す友人たちとのエピソードがよかっただけに、ロマンスに関する部分がなんだかとても余計に思えた。ふたりの恋の行方なんてどうでもいいから、その分、友人たちとの他のエピソードやダンスシーンを追加してほしい。