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[コメント] 花様年華(2000/仏=香港)

カーウァイ作品の「定番」だった手持ちのカメラとモノローグを排し、抑制された恋愛の機微を描いていて、大人の映画に仕上がっている。
ぷり

戯れに誘惑を仕掛けるチャウと、心は揺れ動きながらも一線を守ろうとするチャン夫人の危うい緊張感、戻ることも進むこともできない二人の関係がもどかしかった。そこがこの映画の魅力でもある。台詞による説明が少ない分、場面の状況や人間関係が少し分かり難いところもあるし、静かな展開なので眠くなった人もいたみたいで、映画の最中に大きないびきの音が聞こえてきた(笑いを堪えるのが大変 ^^;)。

60年代香港を再現した内装や衣装の美術も見応えがあって、一つ一つのカットが美しい!音楽も効いてた。トニー・レオンの物思いに耽る顔と、壁にもたれる姿に、男の色気を感じる。マギー・チャンは36歳なのに二の腕がたるんでないのがすごい。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)けにろん[*]

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