[コメント] ロスト・チルドレン(1995/仏=スペイン)
自らの作品世界に耽溺するのも結構だが、そのために基本的な説話テクニックを犠牲にしてもいいものなのか。
たとえばノミを乗せた犬たちがバトンタッチリレーで飼い主のもとへと急ぐ場面を説明するのに用いている、走る犬のカット→犬どアップ→ノミどアップ→走る犬のカット、というモンタージュ。これがまあわかりにくいわかりにくい。キッチュさを表現したいのかも知れないが、キッチュというよりも技法として単に幼稚。自らの作品世界に耽溺するのも結構だが、そのために基本的な説話技法をないがしろにしていいものなのか。たとえていえば、感性とかセンスとかばっかり先行して基礎的なデッサンをないがしろにするアーティスト気取りの学生画家、という感じ。毒舌ですみませんが。
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