(1) 「飛びっきり　ろくでなしの　ヤツばかり」

まず何より、肝心の織田裕二がダメだ。主演だというのに、演技に深みがない。三流ペテン師の役だから威厳はいらないとか、そういう話ではない。「所詮オレは三流のペテン師なんだよ」と言っても、本当に三流の人間の話など誰が観たいものか。おまけにあの殺し屋だ。あんにアッサリ返り討ちにあってしまう殺し屋がいるわけないだろ。

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(2) 「つまらない　らちのあかない　与太話」

設定は面白そう（たぶん原作は実際に面白いのだろう）なのに、映画になってみるとなんとスケールの小さくショボいことか。だいたい登場人物の背景（どんなヤツなのか）やお互いの関係がほとんど省略されているもんだから、消化不良の上に訳が分からんのだ。あるいは予算の関係で撮れなかったのか？

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(3) 「てんでダメ　歴史に残る　安アクション」

アクションにキレがない。カバンをブン回すとか首を絞め上げるとか、陳腐なんだよ。監督がアクションの演出苦手なら、ユエン・ウーピンとか、プロのアクション監督を雇ったらどうだ？　せっかく中国との合作なんだから（あ、あの人は香港人だったな）。

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まとめると、

(4) 「手抜きだぞ　楽してばかりで　欲張りだ」

やはり責めを負うべきは監督であろう。編集もいいかげん（とりわけ東中将との顔合わせのパーティシーンと手紙を偽造するシーンとのカットバックの何と稚拙なことか！）なくせに、爆発シーンなどはスローモーションを入れたりという小細工でごまかしている。

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というわけで全体的な感想。

(5) 「タダにしろ　料金返せ　許さんぞ」

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ところで、エンドクレジットの丹波哲郎の名前の上下に線が引いてあったのは何で？