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[コメント] T.R.Y. トライ(2002/日=韓国=中国)

すでにもう見事なまでに、「物」を「語る」センス皆無。唖然。絶句。もういったいどこをどうしたらよいのかわかりません(泣)。
uyo

例えば私はものすごく運動音痴です。子供の頃は、それなりに努力したり、手に豆を作って毎日一生懸命練習したりしました。が、どうしようもなく、飛び箱は飛べないし、うんていは最後まで行かないし、上り棒でてっぺんまで行った事はないし、マット運動では途中で転がり落ちるしでした。

この監督さんは、それなりのキャリアもあるし、それなりの技術もあるし、それなりに一生懸命作ってるし、それなりに演出もしようとしているし、この映画は、どうしようもない元々の大根を使っているわけでもないし、お金もかけてるし、気合いも入っている。

でも、音痴の人がどーしよーもなく音痴なように、この映画には、もう見事なまでに、ひとかけらの「おもしろさ」もない。このセンスの無さはもうすでにすごいの域。「もっとこうしたらいいのに」とか、「ああしたらいいのに」と突っ込むレベルを超えています。よくしばしば「この映画の面白さは、映画館でなければわからない」と言う言葉を聞きますが、反対に「この映画のつまらなさは、映画館でなければわからない」かも知れません。他に何かをしながらちらちら見たり、途中で別のチャンネルに変えてみたり、ねっころがってうとうとして見たりしたら、この映画の真のつまらなさは、残念ながら体験出来ないかもしれません。

個人的には、同じお金を使って、生島治郎の「黄土の奔流」または、森川久美の「蘇州夜曲」「南京路に花吹雪」を一読なさる事をお勧めします。

(評価:★1)

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