ジェットコースター･ムービーの名にふさわしいアクション恐怖映画。

最終章として変に引きずるなくきちっとまとめているし､スピーディーでテンポもよく素直に楽しめた｡

過去二作に比べると､レギュラー陣の演技の成長ぶりには驚かされた。 ネーブ・キャンベルはシドニーというキャラを確立していて､犯人との格闘シーンでの勇気ある戦いぶりには男性に負けないかっこよさを感じた。後半から現れるところもヒーローぽくていい。 また､デービット・アークェットとコートニー・コックスの夫婦のかけ合いも､これ以上のコンビはないというくらい息のあったテンポのいい演技で､映画を盛り上げてくれた｡正直､ラストシーンを除けば､この二人が映画の中心となっていたと言っても過言でない。デービット・アークェットは他の映画の時はもっとチャラチャラした感じのタイプなので､このキャラは『スクリーム』で独自で作り上げたキャラだろう。

観る人は基本的に過去2作を観ていなければ､ストーリー的にはわかりにくいかもしれない｡過去２作が過去のホラー映画のシーンを真似ることをベースにしていたのに対し､今回は前２作から受け継いだ謎を集結させることをベースにしているため､映画的には謎解き要素満載でよかった｡

しかし声を完全に変えられる携帯変声機という現在存在しないものをこうした現代劇に使うのはアンフェア。