５０年代の宇宙人襲来系ＳＦ映画をベースにしたブラック･コメディ｡

豪華な役者陣を次々登場させている｡特に軸となる人物がいるわけでもないが､皆個性に沿った演技で役者同士の連鎖はないがなかなか笑える｡特にパム･グリアーを母親役に起用したり､グレン・クローズを大統領夫人に起用している点はなかなか上手い｡

ただ宇宙人はデザインは監督らしさが出ていいのだが､肝心の宇宙人の行動には説明がないため､ただの監督の自己満足という部分が多々ある｡またラストで宇宙人が特定の歌にだけ弱点があるというのも理由付けが弱い｡

宇宙人が国会議事堂で政治家に容赦なく銃を撃ちまくるところは圧巻｡ＣＧ合成がわざと臭いが世界観には合っていた｡

どことなく子供っぽいところを殺人のアイデアにするところはこの手の映画では素晴らしかった｡