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[コメント] ソウ2 SAW2(2005/米)

矛盾点ないストーリー、前作の焼き直しにせず、新しい物語を構築した点は評価できるが、この映画の売りであるジグソウと被害者との殺人ゲームが機能しておらず、結果ありきな御都合主義な展開も目に付く。
わっこ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







ソウ』の続編。

前作からは、ジグソウ、女刑事ケリーと被害者の女性アマンダが続けて出演。

矛盾点のないストーリー、前作の焼き直しにせず、新しい物語を構築した点は評価できる。

しかし、この映画の売りである殺人犯ジグソウと被害者との殺人ゲームが機能していない。家に閉じ込められた8人の被害者たちは最初から協力して物事に対処しようともせず、喧嘩ばかりして、勝手に罠にはまり、勝手に殺し合っている。終盤での被害者の一人が刑事の息子という罠も全員が協力し合っててこそ、盛り上がるのに、残りの生存者が4人で、なおかつ仲間割れ状態でこの事実がわかっても全く意味をなさない。

また、結果ありきの御都合主義な展開も目に付く。おそらくあらかじめ決めておいたラストからストーリーを構築していっているからかもしれないが、主人公の刑事が犯人の想定通りに動きすぎている感じで、犯人の想定通り動かなかったら、この映画が成り立たない部分もあるんじゃないかというシーンが幾つか観られる。例えば、主人公の刑事が序盤でアジトの場所に気づかなかった場合、犯人のいると思われる現場に主人公が同行しなかった場合、事件の関係者ということで主人公が捜査から外された場合、主人公の暴走をまわりが止めてしまった場合、あるいはジグソウを殺してしまった場合(仮にも重症患者で老人なのだから、あれだけ暴力ふるえば、喋る前に死ぬ場合もある)、犯人と被害者のいる家に向かう主人公が現場に入る前に警察に連絡した場合など。

後、ラストで拳銃を構えた主人公に浴室に隠れていた共犯者が注射器を刺す場面があるが、暗がりで苦しい姿勢から注射器の針を相手に刺すのは難しいと思う。(まあ、ここまで突っ込んだら、きりがないが。)

(評価:★2)

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