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[コメント] マイ・ビッグ・ファット・ウェディング(2002/米=カナダ)

ニア・ヴァルダロスケリー・ラッセルに年を足したような印象で年令の割には美しい。
わっこ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







今まで男性に縁のなかった女性が一目惚れの男性と巡り会い、恋に落ち、婚約までするが、ギリシャの血筋と伝統を第一にする父親の反対に遭い、トラブルになってしまうラブコメ映画。

ギリシャの結婚のしきたりや結婚までの過程、異文化の家族を持つ者同士の結婚の難しさはよく描かれてはいるが、主人公トゥーラとイアンの恋愛映画として見た場合、かなり物足りない。

そもそも出会いからして偶然要素と御都合主義要素が強すぎる気がする。最初にレストランで会った時は店員のトゥーラが客のイアンに一目惚れし、二度目は代理旅行店に勤め、美しくなったトゥーラを代理店の外から偶然道を歩いていたイアンが見つけ、声をかけるのだが、イアンはその時、前に会ったトゥーラと全く気づかないでナンパしており、これにはトゥーラも少しはムッとするところはあってもいいと思うのだが、ナンパ男に対し何の警戒心もなくいきなり食事に行ったりしている。

教養と美貌を身につけ自信を持ったトゥーラが意図的にイアンに声をかけられるようなセッティングをしたのなら、まだ話もわかる気がするが、このあたりは釈然としない。

また、一方的にギリシャ式の結婚を勧めるトゥーラの父にイアンやイアンの家族も少しは反発があってもいいと思うのだが、全面的に受け入れ、文句の一つもないというのも不自然。また、結婚式の準備でイアンとトゥーラの間にも全くの諍いがないというのもドラマとして面白味に欠ける。こういう恋愛ものでは愛の試練のようなものがあるのだが、この映画では困難はあってもそれが障壁とならず、結構あっさりと乗り越えてしまっている。

それと一つわからないのは、レストランにいた時はノーメイクで眼鏡をかけ、地味な服装だったのに、なぜ大学へ行くのをきっかけにコンタクトにして化粧をし、服装も明るくしたのか。両親は服装や格好に特に反対しているわけではないのだから、レストランで働いている時から美しい格好をすればよいと思うのだが。

役者としてニア・ヴァルダロスケリー・ラッセルに年を足したような印象で年令の割には美しい。

(評価:★2)

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