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[コメント] 日曜日には鼠を殺せ(1964/米)

老境に差し掛かったかつてのスペイン内戦の闘士の心境というのが、ドキュメンタリタッチで突き放したように描かれていて、ちょっと感情移入しづらい。
おーい粗茶

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







男の心境についてはもう少しエモーショナルに描いてくれたほうが良かったようにも思うが、やっぱりこの監督のこのスタイルだからこそ、上目遣いの老眼鏡で粛々と攻撃の準備を整える様や、螺旋階段での無茶な撃ち合いの末射殺される様に見られるような味がある。

真昼の決闘』のデジャブのようなラストはその最たるもので、監督よっぽどこういう絵ヅラに萌えなんだろうなあ、とちょっと微笑ましい気もするのだが、それで善良な市民の臆病な狡猾さも糾弾している『真昼の決闘』に比べると、本作のはずーっと虚無的だ。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)ゑぎ[*]

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