[コメント] 2010年(1984/米)
難攻不落の名作にド派手な風穴を開けたハイアムズ組に拍手。
分かりやすくていいじゃないですか!それは恥ずかしいことじゃありません。(断言)
表面に硫黄とか,エアロックを手動でとか,船内にポッドがきっちりあのまんまとか,もうムズムズしっぱなしです。
リチャード・エドランドの特撮も渋くてよろしい。小技の効いた落下速度の演出など,職人魂炸裂ですな。
そして一番の見所,チャンドラ博士とHALのやり取り。
「2分だけ正直に話」そうという人間が今どんな状況にあるのかとは無関係にあくまで混じりっ気のない「真実」を要求する機械。
それがまた生死を分けるという皮肉。
これを説教臭くなく,かといって過剰なサスペンスを煽ることなく描いていくさじ加減。
相当なプレッシャーの中でこういう造りに徹したスタッフの頑張りに敬意を表したい。
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