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[コメント] デブラ・ウィンガーを探して(2002/米)

”台詞”ではなく、自分の言葉で語る彼女たち。化粧も明らかに控え目だ。なのに、メチャクチャ綺麗じゃねえか。なんなんだこいつらは。
G31

 女優である。

 「女優は仕事と家庭を両立できるか」も「なぜハリウッドでは40代の女優が干されるのか」ももちろん重要な問題だし、そもそも論として、なぜ女だけがこういう問題を抱え苦闘しなければいけないのか、という状況に問題があることも確かだ(男にとっても、家庭は等しく重要な場所であるはずだから)。

 しかし、この映画に関して言うなら、ロザンナ・アークエットがこのテーマを掲げて「この指とまれ!」と言ったときに、34人ものサンプル(女優)が集まったってことに意義がある。みんな、言いたいことがいっぱいあったんだ。なんと言うか、彼女(ロザンナ)にはセンスがある。

 編集も彼女自身がやっているらしいが、勝手な発言に走りがちな35人の証言を、なかなか上手に繋げている。冒頭、マルホランド・ドライブをコンバーチブルで激走する彼女の姿で始まることからも、この作品が、言わば”『マルホランド・ドライブ』に消えていきそうな女優たち”からの抵抗の映画であることが分かる。ただ、行き着く先は『サンセット大通り』なんじゃないか・・・という気がしなくもないのだが。

80/100(05/01/10記)

(評価:★4)

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