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[コメント] ゲームの規則(1939/仏)

冒頭の字幕は後に付け足されたものであるわけだが、終始言い訳ばかりしてる映画のように思う。
G31

 にぎやかなパーティ映画。ラジオというメディアがにぎやかしや喧騒を助長するものとして使われている。時代を反映していて面白い。実際に映画の後半では物語の主舞台がバーティになるが、そこへ至るまでも、各人が自己の立場を正当化し弁明するためしゃべり倒しながらいつの間にかパーティへ突入しているといった、その出し物的な雑多さも含めて映画全体がパーティのような構成の作品。

 初めの内はこの中身のなさに眠気を覚えるも、そのうちこの雰囲気に入り込んでパーティの乱痴気を楽しんでいる自分がいた。おそらくパーティ映画とはそういうもので、ルノワールもそれを確信して作っている。

 だが短い時間にいろんな事が起こり、話に方向性が見えないので、結局のところ疲れる。まさに宴の後といった虚しい徒労感が残る。

70/100(08/02/10見)

(評価:★3)

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