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[コメント] 日本の夜と霧(1960/日)

難しい言葉使い過ぎのセリフとちり過ぎ。タイトルも意味不明、というより誤用。こんなんで金とるの? (舞台劇としては悪くないけど)
G31

人民裁判(?)みたいな映画。ゼンガクレン世代が、それより10年くらい前の学生運動世代を批判する、という形になっている。

観念的な難しい言葉を多用しすぎ(そのこと自体は当時の学生運動の雰囲気をよく伝えているのかも)で、セリフのトチリ、言い直しが修正されずそのまま映画に出てくる。それも一箇所や二箇所じゃないので驚きだ。あまりにもみんなが間違うから、いちいち撮り直していてはキリがないということで、そのままになっちゃったんだろう。よくまあこんなのを劇場用として公開するよ。

タイトルの「夜と霧」は、国会議事堂前のデモで、東大生の樺美智子さんが死んだ事件を指しているようだ(?)が、もともとはナチスドイツの起こしたホロコーストを意味するのだから、単なる官憲の横暴という意味で使うのは誤用だろう。

ただプロットは「藪の中」的で悪くない。せめてトチリを十分の一以下にしてくれたら、舞台劇としては面白かったかも。

当時の学生運動と同じで(と言ったら皮肉に過ぎるか)、素人臭すぎ。

65/100点(00/12/17)

(評価:★2)

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