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[コメント] 昼下りの決斗(1962/米)

いぶし銀のにぶい光を放つ老優2人が名演。“陽気”と“むっつり”と明確には描き分けられていないが、違いが感じられ、わかりやすい。
G31

 この世の片隅にひっそりかつしっかりと生きる者の中にこそ、社会をつなぎとめる高潔な価値観が継承されているという物語。ま、そこが力点ではないかもしれないが、私なんかはそういう部分にグッとくる。人が種として真に遺すべきものは、個体の遺伝情報なんかであるはずはないのだ、というような(いや、それも重要だが)。

 ところでこの時代、男に対して女の数が圧倒的に少なすぎるように見える。それがこの手の“もめ事”の起きる根本的な要因でもある。一方で男たちは、それが種の自浄能力ででもあるかのように、無益な決闘とやらで無残にあっけなく死んでいく。はて女たちは、どこで失われてしまったのか?

80/100(13/12/28見)

(評価:★4)

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