いろんなサスペンス映画が世にはびこってるから、奇をてらうためにしょうがないんだろうけど、見るものを欺き意外な展開と結末がありゃいいってもんじゃないだろが！と、いう感想です。

「善良な弁護士が全力で救った死刑囚が、実はやっぱり犯人でした」ただそれだけの話。明らかに客を欺くためだけにとられた手法にあきれるよ。警察は腐敗した暴力不良デカ、死刑囚は黒人の学識ある好青年、死刑囚の家族は貧しき善人、と見えるよう全力で演出しておいて、最後にジャジャーン実は違うんです、警察は正義で死刑囚は凶悪犯でした、って言われても、俺の感情をもてあそんでんじゃねーよ！って気持ちになっちゃうよ。

ショーンコネリー演ずる弁護士もスカって感じ。容疑者を殴って蹴って銃を突きつけ自供させ、不当逮捕したかに見えた刑事さん、やっぱりあなたは正しかったのねゴメンナサイ。あなたは警察のご身分でいらっしゃる割りには市民と比べとてもオシャレなお召し物を着てらっしゃるし、いいお家に住んでらっしゃる。言葉使いも態度も横柄でいらっしゃるものだから、ついあなたを悪人だと思って見ていました、あ〜許して。ぼくちゃん人としてまだまだ未熟です。あ〜ゴメンナサイ。そんな気持ちでこの映画を見終えることとあいなります。後味悪いんだよ！！！ まあ知恵を絞って精一杯頑張って考えて作った映画なんだろうね。もうこれでいっぱいいっぱいって感じなんだろうね。