コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] 燈台(1959/日)

敗戦とともに「私にはもう全てが終わったような」というネジの外れたような感慨はミシマの十八番で、飽きずにここでも繰り返されている。
寒山拾得

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







戦争に負けたから津島恵子が口説けない、勝っていたらアジアで商売している父親など押しのけて津島を奪うだろうに、というインポ状況が戦犯双眼鏡とともに心情吐露される訳だ。これの何が文学的なのだろう。関係なしに奪えばよろしい、という処で敗戦は云い訳としてしか機能していない。教科書に津島の名前が落書きしてあるというサスペンスは異様にショボく、ラストの妹の長広舌は意味不明である。

(評価:★2)

投票

このコメントを気に入った人達 (0 人)投票はまだありません

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。