[コメント] 欲望の翼(1990/香港)
ウォン・カーウァイは女を綺麗に撮る。
女と男。香港の狭い家屋の中で起こる恋の鞘当て。蒸し暑くて薄ぼんやりした空間が、そのドラマをぎゅっと密にして盛り上げる。
マギーもカリーナも、フィリピンの娘も、とにかくこの監督の作品は綺麗な女しかでてこない。男も同様。そして女は限りなく美しく艶っぽく撮る。男はボギー顔負けの気障で哀愁漂う色男。こんな世界が同じアジアにあったとは。
こんなにジメっとしたマギー・チャンを見たことがない。ワンピースとかシャツとか、まさしく「清楚」な格好は、昔の日本の映画女優みたい。でも服がどれもよれよれなところが「神田川」な雰囲気。 カリーナ・ラウの綺麗なこと。美形じゃないのに、どうしてあんなに魅力があるんだろう。そして彼女のチャイナ・ドレス姿も素晴らしい。これではっきりわかったけど、チャイナドレスは腰が張ってないと似合わない。お尻が綺麗でないと。胸よりお尻。 レスリー・チャンは若い。アンディ・ラウも憎い。トニー・レオン一瞬。 マギーの役の名が『2046』の時と同じだったから、この後トニーと出会うのだろうか。 とにかく、私はカーウァイの作品が好きだというのがわかった。それと、中国人て世界中どこへいっても言葉に困らない地域が用意されているということも。羨ましい。フィリピン、シンガポール、カンボジア。 テリトリー広いなあ。(04/12/14 VHS)
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