[コメント] ボウリング・フォー・コロンバイン(2002/カナダ=米)
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
「アホでマヌケなアメリカ白人」って私の表現ではなくマイケル・ムーアの著作ですよ。
犯人がマリリン・マンソンを好きだったという理由から、コロラド州では彼のライブが禁止された。ならば、こちらはチャールトン・へストンの映画を観るのをやめようと思う。
ロックシンガーとしてトンデモスタイルのマリリン・マンソンの方が真摯に答えているのに対して、尊敬すべき映画俳優であり紳士のように思われたチャールトン・へストンの方は、6歳で命を絶たれた少女に対して何も語ることができなかった。それも、人種差別主義者を露呈してしまったので、これはまずいと思い逃げ去ってしまった事の方が大きい気がする。
この映画は「銃規制しろ」と訴えているわけではない。正解なんてなかなか出ないだろう。多くの人が観ることによって、また考えることにによって、銃問題、人権問題など、真正面から取り組むべきだと言いたいのだ。そしてそれが「Kマート談判」の成功が証明している。ゆえに”逃げ”のヘストンが兎にも角にも許せない。
人類は武器を常に進化させている。戦いをするのは人間の本能で避けられない事かもしれない。ゆえに、その武器を扱う人間こそが人類全てを抹殺してしまう怖さを持っている。このままではアメリカの民間人は将来、アメリカに媚びへつらわない他国民に対して、Kマートでモビルスーツを購入し、コロニー落としをするかも知れない。
だって、ブッシュの政治が「やられる前にやれ!」だから・・・。
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