「一人モンの身で何が忙しいんだよう！」　by　マーカス

ドキっ！　仰せの通りで･･･。心が亡い（＝空っぽ＝レイチェルのセリフ）と書いて「忙しい」。漢字は良くできてるな〜。

主人公のある意味徹底した「いい加減さ」は、決して彼だけのものではないと思う。面倒なことから逃れるのは、現代人の一番の特徴ともいえると思った。

最後の舞台のシーンでは、たった一曲の間に、主人公が、マーカスを止める立場からマーカスに止められる立場にかわってしまう。ギターが出来ることすら黙っていたほどの面倒くさがりの主人公の気持ちが、曲にのって変化していく様子が絶妙に伝わってきた。マーカスによるのでなく、「自らの行為」で変わった点がポイントだと思った。

秘めた特技というのは、披露したときに人をビックリさせる点ではかっこいい様に思えるが、実は面倒から逃れたい気持ちの現われでもあるんだな〜とも思った。