[コメント] ピンポン(2002/日)
ぜんぜん暑苦しくない、現代っ子の「スポ根」もの。くせ者5人の対決をよくこの時間で描ききった。
5人に限らず登場人物は全部魅力的。
映像も台詞もハイレベルで、見事なのに驚いたが、その多くが原作由来だったことが後からわかり二度驚いた。原作の先進性・映像性を示すとともに、監督と脚本家とカメラマン、役者すべてのレベルの高さが証明されたということ。
CGと練習という両面のアプローチで役者にあれだけ本物らしい卓球を撮るのも感動。いや、その点には実は不満もあるけど、あそこまでしただけでも脱帽。
監督と脚本家が同じベクトルを目指して進んでいったのはパンフのインタビューで十分わかる。才能の結集が生んだ希有の作品。
まぁ、原作の目指す、若者の「空気」みたいなのが肌に合わなければ、この映画は全然合わないだろう。原作に思い入れ強すぎる人もだめかも(原作が名作なのは確か、でも同じ台詞でも映像の方が私は衝撃を受けた。映画を先に見たせいかもしれないが)。
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