特撮へのオマージュとかは、特撮をまったく見ない人間なんで、よく分からない。ただ一昔前（８０年代）のハードＳＦみたい。つまる所、今やる必要があるのか。バイオ関係や自衛隊やら米軍やらを扱うからには、観客になにがしかの認識の変容ってやつを与えて欲しいぞ。

で、

いっぱい、いっぱい。

作り手がいろいろな以降錯誤の結果なのか、作り込み、詰め込んだことで、すごく息苦しい。監督は寡作、初めて映画の脚本を書く漫画家、初めて物語を作るスーパーバイザーとやらが原因なのか。ミステリー要素が縦軸だけで終わってるとか、バイオ関係も勉強した知識を使い切りましたとか、思わせぶりな設定はそのまま思わせぶりで、観客に背景世界を思わせるてところまで、達してしていない。ああ、そいや『パラサイト・イヴ』とか『コンタクト』を読んだ時の読後感に少し似てるかも。この映画は描くことを描くのにこなれていない、後者はテーマを描くのにこなれていないって差はあるけど。

生活感を出そうとしてるのに、モブシーンが動かないことに不満はありますが、アニメーション（絵）としては十分堪能。

※余談ですけど。ミニパトには、本編の制作者が可哀想だなぁと思った。