[コメント] ピアニスト(2001/仏=オーストリア)
ノーマルにもアブノーマルにもなりきれなかった女の不幸な物語
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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偉そうに部下をコキ使ってる政治家が実はSM愛好家で女王様にムチで叩かれたりするように、日頃から生徒を厳しいレッスンでしごいているエリカにもそんな性癖が見え隠れする。結構よくある話。
しかし今までエリカはそんな性癖を実践に移していなかったため、本当の自分のSM嗜好がサドなのかマゾなのかよくわかっていなかったのだろう。ビデオボックスで妄想に耽っていただけだからだ。
そこでワルターというパートナー候補が見つかったのでトイレでさっそく「必殺!手コキ寸止め地獄」でサドを実践してみるも相手がドン引き。 「サドがダメだめならマゾなのね。」と一人合点したかどうかは知らないが、次は「必殺!羞恥緊縛放置折檻プレイ」でマゾの実践を試みるも、いざ本当に殴られると恐怖におののいてしまう。
それどころかワルターのイチモツを咥えるも嘔吐してしまうほどエリカの想像(妄想)と現実とのギャップは違っていた。(それだけワルターのがデカかったとも取れるが(笑))。イチモツを咥えるというノーマル(だよね)な行為でさえ拒絶してしまう自分の体にエリカはさぞ面食らったことだろう。
ピアノに関しては自己制御できる彼女も、ことセックスに関しては全く制御不能に陥るショック。もはやノーマルもアブノーマルもダメだと判った時、ああするしか他に選択肢が見つからなかった。
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