[コメント] アモーレス・ペロス(2000/メキシコ)
どれだけ誠実に想っても僅かな報いも与えられない、愚かしいほどひたむきな愛たち。不器用であればあるほど、その悲しみは深い。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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しかし、長ければ長いほど、感動も薄いというか・・・実に勿体無い。無駄なシーンとかそういうものは感じさせないんだが、だからといっていくらでも長くて良いというわけでもない。一本の物語でこの長さというなら別に文句は無いが、半オムニバス形式でこの長さというのはさすがに罪。美味い料理でも喰い飽きる。味は良くて満腹感もあったが、何度も頼みたくなるコースではないといった感じ。傑作ではあるが、残念ながら突き抜けた魅力までは感じられなかった。
具体的に言えば、二話目(と呼ぶのか?)なんかは毛色がちょっと他とズレている気もする。「犬のような愛」というテーマには合致しているけれど、他の二話では感じられた「メキシコ・シティーの今の空気」がイマイチ感じられなかった。下層の人々だけに焦点を当てるのを避けたかったのかもしれないけど、却って焦点がボヤけてしまっている気がする。
とはいえ、全体通して見終わってからの充実感も確かなものであったし、何かしら得る物もあった。本当は誉めるつもりがどうも辛口気味になってしまい失礼。率直には好きです、この映画。
それにしても、車イスの人がいて、小型犬を飼っているのに、床の穴をあからさまに放置してあるってのは一体・・・おまけにそこで愛犬とボール遊びまで始めるとは・・・かなりのカルチャーショックでした。(違?
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