息子の事故のあった日曜日、往診先や車での帰路の後ろには何か良くない事が起きている事を暗示させる、荒れた海。 息子を亡くした後一人ジョギングをするナンニ・モレッティ、その後ろの海はやはりまだ荒れている。

自分たちの知らない面を知っている女の子（モレッティ家族にとっては死んだ息子ともいえる）が既に新たな一歩を踏み出しているのを見て、気持ちに整理がつき始めた家族。その後ろの海はもはや波を立てる事もなく、ただただ穏やかである。

最後の海岸の場面は、家族三人がそれぞれの道へ歩み出したように見える。 （それぞれの道へ歩み出し、また一つの方へ、また三方向へと繰り返しているようにも見えなくもないが）