『スター・ウォーズ　エピソード2／クローンの攻撃』の予告編の上映劇場はこの『ムーラン・ルージュ』上映劇場のみと聞いて、どちらかというと本編よりも予告編目当てで見に行ったんです。当然ながら予告を見て来年夏の公開がさらに楽しみになったのですが、そのあとの本編『ムーラン・ルージュ』が予想以上の傑作ではないか！1900年のパリが舞台なのに、1970〜90年代のポップ・ミュージックが内容と交錯して巧みに使用されてるのが効果大。従来のミュージカル映画とは違う魅力がある。特に良かった曲はエルトン・ジョンのYour Song。その他にも馴染み深い曲が多い分、惹きつけられた。そして、主演の2人、ユアン・マクレガーとニコール・キッドマンの歌唱力の高さも驚き。

　日本での宣伝の仕方見ると、お涙頂戴恋愛映画って感じだけど、結構コミカルな部分が特に前半に多くて、そこも笑えて良かった。後半はそれがなくなって真面目さが強いけど、後半になって感動系になることは冒頭のクリスチャンが「最愛の人は死んだ」と泣きながらタイプライターを打つシーンを見ればわかっていることだし、すんなりと入っていけた。サティーンが死ぬとわかっていても、ミュージカルシーンの効果もあり感動できた。オープニングのフォックスのロゴやエンドクレジットまで細部もこだわっているのも良い。