[コメント] 緋牡丹博徒 お命戴きます(1971/日)
主人公が倒す敵は一方的な悪と決まっていて、それはカタルシスを生むための必然であり何ら問題ではないのですが、
中途半端に公害問題なんぞ引っ張り出してきたのがイヤらしく、何よりお竜さんにはそのような「公的な怒り」を背負うことなく私的な義憤により闘って頂きたいと思うのです。
それでもラストの立ち回りの美しさ。髪を結んでいた簪を抜き武器として投擲する、すると解かれた黒の長髪がパッと流れ落ちる。あるいは服を斬られて覗く柔肌に刺青の鮮やかさ。小生の愚息も昇天であり、また同時に「ああ緋牡丹博徒とは今に続く戦闘美少女の源流天一郎なのであるなあ」と改めて感じ入る瞬間でもあります。
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