[コメント] ブリジット・ジョーンズの日記(2001/米)
ぶざまで惨めで格好が悪いがゆえのリアリティ。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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冒頭の「熱唱」シーンによるタイトルの導入がすばらしい。「あー、あるある」と観客が思いながら見ているところで、ブリジッドが両手を差し出すようにしているポイントに合わせてタイトルを入れている辺りがとってもよい演出だと思う。
毎年「今年の抱負」を作っては、作ったそばからそれを破ってみたり、初対面の人と、必要以上にアホな会話を展開してみたり、女性でなくても共感できる部分はあるが、やはり重要なのは、三十路を過ぎたちょっと太り気味のブリジッドが見せる惨めで格好悪い日常なんだろうね。
一番象徴的なのは、ラストにかなり恥ずかしい格好で走って男を追っかけるシーン。「映画の恋」なら、あそこはクールに決めるべき場所だけど、『ブリジッド・ジョーンズの日記』では、惨めでも無様でも、とにかく求めるものを追っかける。
人生でクールに決まる瞬間なんてほんのわずか。
大半は、「何んでこんなことやってるんだろう」とか思うような格好悪さに耐えながら、それでもとにかく走り続けなきゃ欲しいものは手に入らない。
「恋愛」を題材にしながらも、実は、この映画が最も描きたかったのは「あるある」感なのかもしれない。
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