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[コメント] チェブラーシカ(1969/露)

いろいろきな臭いのは時代的に仕方がない。それより・・・
DSCH

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







渋谷のシネマアンジェリカで観たのですが、チェブがドラキュラ状態でオレンジ箱から現れるあの瞬間、事前情報がない人が多かったからなのかも知れませんが、いい年した大人が一斉に「はっ!かわいい・・・」って息を飲むのを劇場全体で感じましたよ。こんなことって他の映画であるだろうか。あのかわいさは超絶。

いろいろエピソードが投げ捨てられて起承転結、行動と結果がばらばらなシュール感や、尋常でないゲーナの哀愁もたまらない。余談ですが、ウチではしばらく「ゲエェェェェナ」の真似が流行りました。外ではまず通じないのでやりません。あれがユーリ・ノルシュテインの声だとは・・・

さらに余談ですが、友人がロシア旅行に行った際、現地のぬいぐるみを買って娘にプレゼントしたところ、「こわい」と言って泣かれたため、チェブ好きであるわたしにそれを横流ししてくれました。娘さんが泣くわけです。そのチェブはなんとピンク色をしていたのです。どんなに怖いことがあってもピンク色にはならんでしょう。とんでもないセンスです。どうしたんだロシア人。わたしもヒキましたが、スイッチを押すと舌足らずなあの声であの歌を歌ってくれるため、引き取りました。かわいがっていれば茶色に戻ってくれるだろうか・・・

(評価:★4)

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